医院ブログ
- 2022/09/20
- 歯科コラム
WHOも推奨する ART法
WHOの推奨する非侵襲的な修復法 ARTテクニックとは
ART(Atraumatic Restorative Treatment:非侵襲的修復治療)テクニックとは、開発途上国での初期う蝕治療のために考えられたもので、
1980年代半ばよりアフリカでの公衆衛生活動に取り組んでいたFrencken博士によって提唱されました。
グラスアイオノマーセメントの歯質接着性と、フッ素による二次う蝕抑制効果に期待した手法です。
具体的には、手用切削器具を用いて軟化歯質のみを除去し、グラスアイオノマーセメントで窩洞はもちろんのこと、そこに連続する歯の溝まで含めて充填、封鎖するというものです。ARTは、専門的な技術や器械を用いずに行なえることから、途上国における画期的な修復方法として注目され、 1994年の世界保健デー(4月7日)にWHOにより全世界に向けて紹介されました。その後さまざまな国において適用されました。
途上国のみならず、先進国でも使用されています。
高齢の方や、何らかの理由で口が開きにくい方、小さなお子さんで まだ本格治療ができない場合など
様々な応用が可能です
- この記事の担当者