医院ブログ
- 2022/08/28
- 歯科コラム
銀歯はむし歯になりやすい?メタルフリー治療とは
保険適用の素材でよく使用されるものに銀歯があります。
安いため、ほかの素材と比較せずにすぐに選んでしまいがちですが、実は銀歯を選んで再び虫歯になり、後悔する方は少なくありません。
銀歯が虫歯になりやすい理由と、金属を含まないメタルフリー治療についてご紹介します。
銀歯が虫歯になりやすい4つの理由
銀歯はほかの素材にくらべて再び虫歯になりやすい傾向にあります。
その理由を以下にまとめました。
�@天然歯との間にすき間ができやすい
銀では、フィットした物を作るのが難しい傾向にあります。同じ金属でも金の方が伸びがよく、削った部位にフィットする詰め物や被せ物を作ることが可能です。
もともとあるすき間をセメントで埋めても、長期間使用すると唾液によってセメントが溶けだし、すき間ができてしまうため注意しなくてはいけません。
�A天然歯を削る量が多い
銀歯はほかの素材にくらべて厚みがあるため、天然歯を多く削らなくてはいけません。
歯の表面には硬いエナメル質がありますが、その内側には柔らかい象牙質が存在します。
エナメル質の範囲が小さくなれば、そのぶん虫歯になった際に広がるスピードが早まるため注意が必要です。
�B表面に汚れがつきやすい
銀歯は表面に傷がつきやすい素材です。傷がつくと溝ができ、そこに汚れがたまります。
歯ブラシを使った通常のお手入れではなかなか落とすことはできないため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
�C4〜5年で劣化しやすい
銀歯は劣化しやすい素材です。いい見た目が続くのは長くても4〜5年程度で、劣化すればトラブルもおこりやすくなってきます。
セットから4〜5年で二次う蝕(再度虫歯になること)がおこってもおかしくありません。
金属を使用しない「メタルフリー治療」
当院では、金属を使用しないメタルフリー治療をおすすめしています。
得られるメリットは以下の5つです。
�@金属アレルギーでも安心
金属を含まないため、金属アレルギーの方でも問題なくお使いいただけます。
念のため、事前のカウンセリングで金属アレルギーの有無をお知らせください。
�A審美性が高い
金属を含む被せ物は、見た目が少し黒っぽくなります。
メタルフリーの素材が多いセラミック治療では、天然歯同様の透明感のある白さに仕上げることが可能です。
�B長期間使用しても歯の根本が黒く見えない
金属を含む被せ物は、歯ぐきが下がったときに歯の根元が黒っぽく見えることがあります。
歯ぐきが下がる原因は、歯周病や歯ブラシの当て方、歯ぎしりなどがありますが、加齢で歯ぐきが下がるケースも珍しくありません。
長期間美しい見た目を維持したい方は、メタルフリー治療をおすすめします。
�C歯ぐきが変色しない
メタルフリー治療は、歯ぐきの変色がおこりません。
金属は、唾液によって少しずつ溶かされていきます。それによって一番近い歯ぐきに変色がおこり、審美性が低下するケースは少なくありません。
歯ぐきが変色すると、歯ぐきの色を戻すための別の治療が必要になります。
�D汚れがつきにくい
メタルフリー治療でよく選ばれるセラミック素材は、表面に傷や汚れがつきにくい特徴があります。
メタルフリー治療で美しく虫歯になりにくい歯へ
銀歯は、表面に傷がつきやすく、そのうえ審美性を長期間維持することが難しい傾向にあります。
噛む機能を回復させるだけの最低限の治療をお望みであればいいのですが、審美性や持ちの良さもほしいという方には、メタルフリーのセラミック治療がおすすめです。
西宮市のあかつき歯科医院では、セラミック治療にも力をいれております。気になる方はぜひ一度当院へご相談ください。
- この記事の担当者
- 院長荒木 暁