医院ブログ
- 2022/08/02
- 歯科コラム
詰め物が多いとホワイトニングは難しい?
西宮市の歯医者さん、あかつき歯科医院です。
清潔感があって綺麗な印象のある「白い歯」に憧れる方は少なくないでしょう。
歯を白くしたいと思った時に、まずホワイトニングが思い浮かぶのではないでしょうか。
しかしホワイトニングとはどのような時にできるのか、自分もできるのかなど、良くわからないという声も耳にします。
今回はホワイトニングをしてみたいと思った時に「むし歯などの治療をしていて詰め物が多い場合でもホワイトニングができるのか」についてご説明していきます。
ホワイトニングで白くできるのは天然歯のみ
ホワイトニングをすればどの歯も白くできるのでしょうか?
答えは残念ながら、いいえです。
歯のホワイトニングにもできる場合とできない場合があります。
基本的にホワイトニング剤を使って歯科医院で行うホワイトニングは、治療などをしていない「ご自身の歯の部分のみ」に効果が期待できるものです。
歯科では、それを「天然歯」と言います。
漢字からもわかるように、天然の歯=生まれながらに持っている歯の部分のことです。
例えばむし歯になった歯を、むし歯の部分を取り除き歯と同じような色のプラスチックの素材で詰めて直したとします。
そのような場合、詰めていない自分の天然の歯の部分をホワイトニングすることは可能です。
しかしプラスチックの詰め物にはホワイトニング剤の効果は得られないため、詰め物のところには行いません。
詰め物には前述したようなプラスチックの詰め物以外にも、金属やセラミックなどでできたものもあります。
これらも天然の歯ではないため、ホワイトニングの効果は得られないということになります。
詰め物が多いとホワイトニングは適していないのか?
では、治療経験が多く詰め物が沢山ある人はホワイトニングには適していないのでしょうか?
一概にそうとは言えません。
なぜなら、歯のどの部分に詰め物が多いのかにもよるからです。
歯科医院で行うホワイトニングは、基本的には上下の前歯、犬歯から犬歯までの合計12本を基準に施術します。
そしてホワイトニング剤を塗るのは、人から見える歯の表面のみです。
ですからこの前歯の外側(人から見えるところ)の部分に詰め物がなかったり、あったとしても一部分だけなら、天然歯の部分は多くあることになります。
つまりホワイトニングできるということです。
ホワイトニングにご興味のある方は、ぜひこの辺りも含めて、歯医者さんに相談してみてください。
ホワイトニング後に詰め物の色を合わせる
詰め物をしていてもホワイトニングすることは可能ですが、一部分だけ詰め物をしていて天然の歯の部分も残っている歯には注意が必要です。
なぜならホワイトニングをして白くなった天然の歯と詰め物の色に、差が生じてしまう可能性が高いからです。
プラスチックの詰め物は、詰める時に周りの歯の色に合うように色を決めて治療されています。
しかしホワイトニング後に白くなったご自身の歯の部分と、ホワイトニングの出来ない詰め物との色の差が出てしまうことが多いのです。
このような場合はどうしたら良いのでしょうか。
一般的にはホワイトニングを先に行い、白くなった歯と詰め物の色の差が目立って気になるようであれば、新しく詰め直しをします。
ホワイトニング後の白くなった歯の色に合わせて詰め物をすることで、詰め物をした歯でも色の差の少ない綺麗な歯に見せることが出来るのです。
詰め物が多くホワイトニングが不安な方も一度ご相談ください。
ここまで詰め物をした歯がある場合は、天然の歯の部分のみホワイトニングできる、ということをお話してきました。
とはいえ、具体的にどこにホワイトニングが可能で、どの部分は出来ないのかということはご自分では分かりにくいでしょう。
またこのプラスチックの詰め物には吸水性があり、色の着きやすいコーヒーなどの飲み物や食べ物などの摂取を繰り返すことで、段々黄色っぽく変化していくという性質もあります。
このような変化は、ホワイトニングをした天然の歯自体にも言えることです。
その辺りも含め、もしホワイトニングをしたいとお考えであれば、まずはかかりつけの歯科医院でご相談してみてください。
ホワイトニングの効果には個人差があり、どのくらい白くなるのかやどのような状態になるかは一人ひとり異なります。
実際にやってみないと、どのくらい効果があるのかも分かりかねるものでもあります。
しかしやってみたら思っていたのと違った!詰め物との色の差が生じるなんて聞いていなかった!という事態になったら残念ですよね。
そのようなことがないよう、西宮市にある歯医者、あかつき歯科医院ではホワイトニング前のお話も大切にしております。
「詰め物があるけれどホワイトニングをしたい」「ホワイトニングに興味がある」という方は、ぜひお気軽にあかつき歯科医院までご相談ください。
- この記事の担当者
- 院長荒木 暁