医院ブログ
- 2022/08/02
- 歯科コラム
小児矯正を第一期でやめるとどうなるの?
「小児矯正は第一期でやめて大丈夫?」と疑問を持つ方は、少なくありません。
西宮市の歯医者、あかつき歯科医院でも、そのようなご質問をよくいただきます。
結論から申し上げると、第一期終了時の状態によって決まります。
小児矯正の第一期と第二期では役割が異なるため、まずはその部分を正確に知ることが大切です。
途中で辞める事による影響や、中断した治療を再開できるのかなど、よくあるご質問内容も含めて分かりやすくご説明いたします。
小児矯正の治療工程
小児矯正の治療工程は、乳歯と永久歯の両方が存在する混合歯列期の第一期と、永久歯列の第二期に分けられます。
それぞれ役割が違うため、小児矯正の効果を十分に感じるには、第一期と第二期どちらも必要といえるでしょう。
では、各時期にどのような治療がおこなわれるのかを具体的にご説明いたします。
小児矯正・第一期の役割
6歳〜12歳までを対象とした混合歯列期の第一期治療では、成長段階である顎の骨を広げて上下のバランスを整え、永久歯が自然に生えるよう促す目的があります。
また、6歳でも指しゃぶりや唇、舌の癖を持っているお子様は多く、それらを改善して歯並びが悪くなるリスクを下げる目的も大きいといえるでしょう。
特に顎を広げる点は、12歳以降ではなかなかできないことであるため、第一期の治療を受けるか受けないかで差がでやすいといえます。
小児矯正・第二期の役割
12歳〜13歳以降を対象とした第二期治療では、ほぼ成人矯正と同じ内容で治療をおこないます。
歯の表面に装置をつけてワイヤーを通したり、マウスピース矯正で対応する場合もあり、第一期治療で改善できなかった部分を治すことが目的です。
小児矯正を途中で辞める事による影響
第一期治療は、あくまで「永久歯がきれいに並ぶためのサポート」であり、100%永久歯がきれいに並ぶとは限りません。
動きをよむことができる歯は前歯ぐらいで、それも絶対ではありません。
装置を使い続けることで受け口や出っ歯が治るケースは少なくありませんが、奥歯までしっかり並ぶかどうかは永久歯が生えそろってからでないと分からない部分であり、だからこそ第二期治療が必要です。
噛み合わせが合わないことがある
歯のサイズに問題がなく、噛み合わせがバッチリであれば第二期治療は必要ありませんが、そうでなければ噛み合わせを整えるために治療をしなければいけません。
噛み合わせはお口の中だけでなく全身の健康にも影響するため、合わない状態を放置するのは注意が必要です。
第一期で治療が終わるケースは全体の50%ぐらいだとお考えください。
一度辞めた小児矯正を再開できるのか
対象年齢であれば小児矯正を始めることはできますが、「再開」ではなく「はじめから」となります。
理由は、中断している間に歯並びが変わっている可能性が高く、以前に立てた治療計画では進められない場合がほとんどだからです。
治療期間や費用が無駄になってしまうケースが多いため、途中でやめることはあまりおすすめできません。
小児矯正はその時期にしかできない矯正方法です。
小児矯正は対象年齢が決まっているため、成人矯正よりも貴重だといっても過言ではありません。
第一期と第二期があることでトータルでみると治療期間が長くなってしまいますが、成人矯正では得られないメリットが多いのは事実です。
小児矯正についてより詳しく知りたい方は、お気軽にあかつき歯科医院へご相談ください。
下記のページでも、小児矯正の紹介をしております!
よろしければ、続けてご覧ください!
- この記事の担当者
- 院長荒木 暁