医院ブログ
- 2022/08/02
- 歯科コラム
入れ歯とインプラントの違いとは? 費用や使用感の比較
西宮市の歯医者さん、あかつき歯科医院です。
何らかの原因で残念ながら歯を失ってしまった時、歯を補う方法として入れ歯やインプラントなどがありますが、どのような方法が良いのか悩まれる方も少なくないのではないでしょうか。
ここでは、入れ歯やインプラントで歯を補う場合の両者の違いについてご説明いたします。
インプラントと入れ歯の費用を比較
インプラントや入れ歯で歯を補う方法には、様々な種類があります。
一般的に費用はどのくらいかかるのでしょうか。
また高額な治療になった場合は、高額医療制度が利用できるのかどうかという点も知っておきたいポイントです。
まず費用についてご説明いたします。
費用比較表
健康保険の適応内で作る入れ歯の費用は、基本的にはどこの医院でも同じくらいと思って良いでしょう。
しかし自費治療の入れ歯やインプラントにかかる費用は、それぞれの歯科医院で価格を決められるため、医院によって異なります。
下記はあくまでも平均的にかかるとされている費用です。
実際にかかる費用は、治療に入る前にかかりつけの歯医者さんでしっかり確認するようにしましょう。
保険適応できる入れ歯
入れ歯の種類は一つだけではありません。
大きく分けると健康保険適応のものと自費治療のものがあり、自費治療のものにはさらに色々な種類の入れ歯があります。
保険の入れ歯は歯ぐき部分がプラスチックでできており、自費治療のものはプラスチック以外の素材も使用しています。
「歯を補う」という役割は保険適応の入れ歯でも十分果たしてくれますし、不自由なく長く使っておられる方もいます。
しかし「噛める」ということも大切なことです。
もしあなたがつけ心地や使いやすさ、食べた時の感覚などより快適な入れ歯を求めるのであれば、自費治療の入れ歯も検討されてみると良いでしょう。
それぞれメリット・デメリットがありますので、かかりつけの歯科医院でご相談してみてください。
高額医療制度の適応
高額医療制度には「高額療養費」と「高額医療費控除」というものがあります。
それぞれどのようなものなのか簡単にご説明します。
《高額療養費》
同一の月(1日〜月末まで)の医療費が高額になった場合、後日、自己負担限度額を超過した金額が払い戻されるという制度です。
年齢や所得に応じた医療費負担額の上限や条件付きでさらに負担が軽減される仕組みもあります。
また歯科や他の医療機関で支払った金額の合算が可能です。
《高額医療費の控除》
家族全体で年間10万円以上医療費を支払った場合に一定の所得控除を受けられる制度です。
医療費が年間所得金額の5%を超える場合や、通院のための交通費なども対象となります。
これらは確定申告時に申告が必要になりますが、治療にかかった費用の一部が戻ってきます。
このような制度を用いて治療費を抑えることができるなら、活用したいと思われる方は少なくないでしょう。
しかし、これらは歯科医院での治療全てに適応されるわけではありません。
入れ歯やインプラントのように失った歯を補う目的の治療の場合や、一般的な歯科治療で利用される材料(ゴールドやセラミックなど)を用いた治療の場合のみ対象になります。
審美な目的のための審美歯科治療や矯正歯科治療などは適応外となっていますので注意が必要です。
利用をお考えの際は、自分の場合は適応になるのかどうかなどを事前にしっかり確認しておきましょう。
インプラントと入れ歯の構造の違い
インプラントと入れ歯には、構造的にどのような違いがあるのでしょうか。
入れ歯は、歯を失った歯茎の部分に義歯をのせた状態です。
部分入れ歯の場合は、さらに近接した歯にバネがかかります。
比べてインプラントの場合は、手術が前提になります。
まず歯を失った部分の顎の骨の中に人工の根っこを埋めて、そこに土台を立てさらに上に被せ物を作っていくという治療です。
インプラントと入れ歯の使用感の違い
実際にお口の中に入った時の使用感は、インプラントか入れ歯のどちらを入れるかによって大きく異なります。
それぞれの主な特徴は次の通りです。
《入れ歯》
・歯茎を覆う形で義歯が入るため異物感がある(特に保険適応の入れ歯の場合)
・噛む力はご自分の歯と比べ1/3程度
・合っていないと安定せず、痛みを生じることがある
・隙間に食べ物が入りやすい
・発音しづらくなることがある
・硬いものが噛みにくくなる
・取り外せるためお掃除がしやすい
《インプラント》
・異物感がない
・自分の歯と変わらない感覚でしっかり噛める
・発音への影響がない
・自分の歯の時と比べてセルフケアが難しい
・インプラント歯周炎を防ぐために歯科医院でのメインテナンスが必要
インプラントと入れ歯の使用年数の比較
インプラントと入れ歯はそれぞれどのくらい使うことができるのでしょうか。
入れ歯の場合はどの素材を選ぶのか、インプラントは入れる場所の状態などによっても異なります。
一般的に入れ歯は3〜5年程度、インプラントは10年ほどと言われています。
これはあくまでも目安で、もちろん前後することも、上記よりも長くお使いになれることもあります。
ただし、どちらも入れたら入れっぱなしで持つわけではなく、歯医者さんでの定期的なメインテナンスは欠かせません。
長く使っていくために、忘れずに定期検診に通うようにしましょう。
次に、インプラントや入れ歯を選んだ理由をご紹介します。
インプラントを選ばれた方の理由
1)異物感がない
2)自分の歯のように噛める
3)入れ歯を取り外して清掃することが面倒
4)自分の歯のように見える
入れ歯を選ばれた方の理由
1)費用が安くて済む(保険適応の場合)
2)取り外し可能で清掃がしやすい
3)手術をしたくない
4)壊れても修理が可能な場合が多い
このように、人それぞれインプラントや入れ歯を選んだ理由があります。
もしどちらにするかお悩みでしたら、実際に選ばれた方の理由を参考にしながら考えてみるのも良いでしょう。
インプラント・入れ歯それぞれのメリット・デメリットを説明し患者様に合わせてご提案します。
西宮市にある歯医者、あかつき歯科医院では、患者様お一人おひとりの状況に合わせた最適な方法をご提案しています。
インプラントにも入れ歯にも、それぞれメリット・デメリットがあります。
どちらもご説明させていただいた上で、患者さんのご希望やライフスタイルに合う方法を選択いただければと思います。
お口の快適さは、お食事をはじめ毎日を心地よく過ごす上で欠かせないものです。
インプラントや入れ歯のご相談は、あかつき歯科医院までどうぞお気軽にお問合せください。
下記のページでも、インプラントの紹介をしております!
よろしければ、続けてご覧ください!
- この記事の担当者
- 院長荒木 暁